自分が勝っているときは、大抵、まわりも勝っている。
勝ち続けると、どうしても自分は無敗の将だと感じてしまう。しかし、それがじつは敗者へのはじまりです。
それぞれに役に立つ本です。
・ビギナー これから株を始めようとする方。勝つための技術や知識を得ることで、ムダな遠回りをしなくてすみます。
・初心者 本書が想定しているのは、およそ90日。最短3か月で儲けれる投資家になれます。また、将来、大損するリスクを減らせます。
・中上級者 今の売買法を見直し、継続的に相場で勝って、億を稼ぐための技術を高められます。
株で勝つ方法はただ1つ。タイミング、技術、銘柄選びの順番。
初心者、なかには、株歴3年以上の中級者でも、たいていは銘柄選びからはじめてしまう。
勝つためには、攻めのルールだけでなく、守りのルールも必要です。
大切なのは、負けたときに損失を大きくしないことです。
一勝四敗でも勝てる、損切ルールやポジションサイズ、マネジメントまで、私の経験をもとに、勝つ投資家、負けない投資家なるための攻め方と守り方が書いてあります。
ロバートキヨサキ。
・中流以下の人間は、お金のために働く。お金持ちは自分のためにお金を働かせる。
・お金持ちは資産を手に入れる。中流以下の人は負債を手に入れて資産だと思いこむ。
・持ち家は資産ではない。家計からお金を吸い取っていくから、それは負債。
やってはいけないこと。
・戦略もないままにナンピン買い。
・1銘柄に集中投資。
・熱くなりすぎて、相場の損は相場で取り返そうとする。
・現物と信用の2階建て投資。損するときはものすごいスピードで損失が拡大。
・株価はどんどん下がるなか、がまんの限界に達して底値で狼狽売り。
市場に生き残ることで投資の経験を積み重ねれば、投資家はどんどん強くなります。年齢を重ねて、木の幹が強くなり、より太くなるイメージです。損切は命綱。勝つときは大きく買って、負けるときは小さく負ける。損は小さくして、利を伸ばす。第一ボックス圏を形成したあと、第二ボックス圏に移動します。そのさい、下値支持線、サポートラインが傾向として下値となります。
四季報は信じません。なぜなら、3つの理由から四季報の情報は歪められているからです。
・まず、情報が遅い
・会社側の情報
・記者のポジショントーク
同じく、政府や日銀の景気予測も参考にはしますが、信じません。
なぜなら、株の動きや景況感を、政治に利用しているからです。
(仕事術、時短PDCA)
物事はこれの繰り返しです。実際にやってみて、反省して、改善点を探す。さらにやってみて、反省し、改善点を探す。それを繰り返していくうちに、徐々に実力がついてきます。
相場はそう簡単なものではありません。しかし、地道に知識を蓄え、経験を積み、そのチャンスを待つことができるなら、大きな利益に変わることになります。
株で利益を出す方法と聞けば、同じように返ってくる。おそらく、安いところで買って、高いところで売る、と返ってきます。
安いところで買って、高いところで売るというトレードの法則があるのに、個人投資家が実際に負けている理由は、安いところで買ったのではなく、安いところで買ったつもりだからです。
しかし、ここで大きな疑問があります。どのようなプロの相場師でも、大底の底の一点で買うのは、それこそ不可能です。プロでもできないことを、果たして初心者にできるでしょうか。
あげくに、えんえんと繰り返されるロスカットです。ようやく反転したころには、資金を大幅に減らされてしまいます。
ロスカットは大事です。しかし、引かされるたびにロスカットをしていたら、確実に資金を失います。より大切なのは、リスク管理です。なるべくロスカットをせずに、相場で儲ける技術です。もちろん、いうほど簡単なことではありませんが、本書では、なるべくわかりやすい言葉で、その方法を初心者でもできるように解説しています。
ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などといった言葉に踊らされないことのほうが重要です。
覚えるべきワードは、つぎの5つだけです。
・上昇トレンド
・下落トレンド
・サポートライン
・沸騰レシオ
・ボックス相場
難しいこと、理論的なことを覚えるのは自由ですが、それで相場に勝てるようにはなりません。技術がないからです。技術は、理論では補えません。実践によって身につきます。難しい言葉が邪魔だ。そう感じたときこそ、はじめて技術の重要性に気づいたときです。
言葉に踊らされない、横文字を使わない。
熟練の相場師ほど、本質だけを突いてきます。ビジネスも同じです。経営者をしていて、よく思うのは、新人はもちろん、大手企業の経営参謀やコンサルタントと呼ばれる人ほど、難しい言葉に踊らされているのではなかということです。評論家ほど、中身がともなっていないことがほとんどです。大切なのは、何か。技術と、経験です。なかでも、正しい技術の積み重ねによる確かな経験ほど、価値あるものはありません。
だまし、など良い例です。だまされたかどうかなど、誰がわかるのでしょうか。判断するのも難しい。
値動きの仕組みはシンプルです。需要です。買う人が多ければ株価は上がり、売る人が多ければ株価は下がります。
計画して、実行に移す。そして、その結果を検証する。そして、さらに綿密に計画を練る。いわゆるマネジメントサークル。
このマネジメントサークルがぐるぐる回れば回るほど強くなっていきます。しかし、多くの人は計画と検証が抜けています。それでは、このサークルを何周しても強くなりません。
大失敗したトレードのすべてを、振り返り、その原因を考えることをしました。
しかし、振り返れないのです。なぜなら、そこには反省すべき技術がないからです。すべて他人の真似ごとや、セミナーやネット上の顧問投資家の受け売りでした。
ここで、はっきりしたのです。「株で失敗するメカニズム」と、「株で成功するメカニズム」が。
「リスク管理の技術」と、「心理コントロールの技術」の大切さに気付き、そのことにより見違えるような安定した好成績を上げられるようになりました。
まがいなりも、10年以上、株取引に関わり、億を超える資産をつくりだして、わかったこと。それは、株で勝つためには、難しいテクニックなど必要なかったということです。
もみ合いの動きとは、株価が動きを休めて、上か下かどちらかに行くエネルギーをため込んでいる状態とも言えます。こうした状態から、上に抜けることをブレイクアウト、下に抜けてしまうことをブレイクダウンといいます。
大平洋金属だけで、僕は毎年200万以上を利益を生み出しています。毎年です。2014年は700万ほど儲けた。固い友情で結ばれているのです。
振り返って、あなたには何人、ともに死線をくぐり抜けてきた戦友と呼べる銘柄がありますか。
1年前に、僕のアドバイスで株をはじめた友人がいるのですが、ある日こういいました。俺が見込んだ日本瓦斯が、株価5倍になった。しかし、その時期、ほとんどの銘柄が4,5倍になっていました。あの東京電力でさえ、4倍近くに株価が上がっていました。だが、黙っていることにしました。いっても、気分を害すだけです。
このことからも、いかにタイミングが大事かということがわかると思います。
前回1964年の東京オリンピックでは、「東海道新幹線」「東京モノレール」の開業をはじめ、首都高の整備、地下鉄の整備など、交通・道路等のインフラが整備された。
オリンピック開催によって、日本は高度経済成長に突き進んだのである。
大切なのは、壮大な慣れです。
それも、なるべく早く慣れることです。
なぜ、個人的な私の技術を公表することにしたのか。
人生を棒に振ってほしくない。これが、私の素直な気持ちです。
このような本を出して印税がもらえるじゃないかという人もいますが、3ヶ月以上の執筆期間のわりに、もらえる印税などたかがしれています。それなら、経営に注力したほうがよっぽど稼げます。
まがいなりにも、僕は経営者としての夢をかなえ、投資家として自分なりに満足いく成功も収めました。
ある後輩がいう。ある会社が、今度、新事業をはじめる。良い情報をつかんだ。
やめときなさい。理由は2つ。
・信念がない。
・(たとえ儲けたとしても)同じことが再現できない。
ビジネスでは、とくに、この再現性がとても大切です。
自分の技術の水準を上げる努力をせずに、他人からの情報を集めて、分析したふうの口ぶりというのは、負けパターンの近道である。
プロや上手な人たちのやり方を見ていると、意外に簡単なやり方をしていることに驚くはずです。
いっぽう、あまり儲かっていない他人のお金を預かって運用している顧問投資業の方や、ネット上で運用法を公開して会員を集めているような方は、難しい方法や言葉を語りたがりますよね。それはなぜなのか。評論的な言い回しのほうが、なんとなく高度な手法を操っているようで、スマートでかっこよく、読者が納得するからです。
「簡単」というと誤解されるが、あまり理論にこだわらず、無理な思想を追わず、売買においては資金量、環境、性格に応じた自分なりのルールや方法を守っている。
相場の至上命令は「利益を上げること」であり、そのためには相当な努力をする姿勢が必要です。だが、多くの人はその注ぎ込む方向が間違っています。
株式投資は、正しい筋道をいけば、比較的短期間に上達します。
上手、下手というのはすべて「技術的な問題」につきるのです。そこには、売買歴などの年数は関係ありません。
売買には、歴然として上手、下手があると考えるべきです。
つまり、「やってみなければわからないことを、やらない前にかわろうとすること自体、無理なのだ」。これを机上の空論という。
変動感覚が違うから、差が出る。銘柄を絞る、という上達・必勝の原則が成立します。
スポーツや楽器の演奏の上達のためには、単純な基礎技法の繰り返しが大切なように、売買技法の上達のためには、繰り返しが非常に効果があります。
日本代表やオリンピックで金メダルを取るために、それこそ地獄のようなトレーニングをしなければなりません。ライバルは、すべて同じ目標を持つプロや訓練を積んだ精鋭ばかりです。
それに比べると、今日から株をはじめたばかりの初心者や、この道十数年のプロもいる相場で、上級者になって利益を稼ぐのは、プロスポーツよりよっほど楽だといえます。ある水準を超えれば、それだけですべての人が勝てるゲームなのです。
そのために必要なのが、
・技術
・心得(心構え)
・感覚
の3つです。
誤解をして欲しくないのは、勝つための技術や努力とは、間違っても四季報を分析して、読み込む力ではないということです。四季報は過去のことが書いてあっても、未来の事実は書かれていません。相場での売買技術やリスクの取り方も書かれていない。あるのは、誰もが入手可能な情報だけです。そこに価値を見いだし、一攫千金を期待するのは、それこそ鴨がネギを背負って相場という荒波にやってくるようなものです。
大事なのは、今日の値動きを見極めて、明日、自分はどう行動をすべきか、その技術と経験を養うことです。
なぜなら、
・まず、大前提として書かないといけない。
・すべての人が知り得る情報である。
・客観性が100%でない。
・発表されて差し支えないものしか載せていない。
相場の波を「泳ぎながら」、玉を動かしながら、進んでいるのだ。それは、「ていねい」といってもよい。
売買ルールは少なくとも、簡単にすべきである。
ゴルフでもピアノでも、慣れて身につけて、スムーズに行えるようになって上手になる。
そもそも、勉強には2種類ある。理解を主とするものと、習得を主とするもの。英語でも、英文法は前者であり、英会話は後者である。
プロは、儲かる可能性よりも、危険やリスクをまず判断します。欲に左右され、目先の儲け優先で判断するのが一番危険です。
天井や底を言い当てることはできません。相場の神様でも不可能です。それこそ、ゴルフで18ホールすべてをホールインワンで回れといっているようなものです。
では、どうするか。プロは、その日の風力や体調などのコンディションを考え、刻むのです。ゴールに向けて、想定内の打数を予想して、その想定範囲となるようにゴールに近づけていく。分割売買とは、このようなニュアンスに近い。
変動感覚の養成と、売買技法の習得。
アマチュアがセミプロに一歩抜け出すときに、特徴的な行動の変化が一つあります。
それは、新聞をあまり信用しなくなる、ということです。
あらゆるニュースや情報は、すべて不確実です。それが、どんなに有名な新聞でもです。その価値を判断するのも経験です。また、最終的に自分自身が納得して、それを技術に落とし込んでこそ、実行力が発揮できます。
アマチュアは、この経験と技術に落とし込むという作業を軽視してしまう。答えはすべてチャートにある。極端な話をすれば、外部の情報は雑音で、全部、頭脳と指先で理解するしかない。
今回、この書籍を執筆するにあたり、読者に嫌われることよりも、本当に相場で勝つための技術や経験を伝えることを優先しました。なので、読んでいて、耳が痛い投資家の方も負いと思います。ですが、どうか目を逸らさないでください。勝てる投資家になるためには、絶対に避けては通れない道だからです。
ごく簡単な、「逆張り、分割、リズム取り」の売買でも、その銘柄に慣れてこそ利益が上げられます。
大切なのは、単純化と繰り返し。
株はビジネス。仕事をするための考え方を整備して、道具を備えるのは当たり前のことです。
繰り返し売買とは、同一銘柄を利食いしたあと、ふたたび買いなおして長期にわたり何回も回転するように売買を繰り返すことです。これは、優しく取れるうえ、積み重ねると非常に大幅な利益になります。
なぜ、株の売買では成功しづらいのか。それは、ビジネスの世界のように適切な指導者やメンターがいないからです。株の世界は孤独です。独立して創業するのと同じです。そして、あなたが損をして負けなければ、その他大勢が勝てない厳しいルールの上に成り立っています。
まず最初に読者の方にアドバイスをするとすれば、こういいます。まずは、孤独に慣れ親しんでください。
(仕事術、時短PDCA)
失敗した売買の分析も必要ですが、成功した売買をより重視して検証する。
下げきっているのだから、これ以上下がる可能性が低い。そして、上昇率が大きい。
ただ、勇気がいる。だから、銘柄を固定するのです。毎日見ていると、ああ、次の手はこうしたほうがいい、明日はこうなるだろう、と動きの予測に自信がついてくるし、何度か売買してクセのようなものがわかると、戦友のように慣れ親しんだ銘柄になります。
1億を達成したが、そのうちの7割は、同じ銘柄からの利益です。こう話すと、驚く人が大半です。なるほどそうだろうと頷いた方は、おそらく株の上級者です。しかし、決して大げさではありません。多くの人は誤解をしています。株のプロと呼ばれる上級者は、取り扱う株をコロコロを変えたりしていません。銘柄をどんどん変えていくのは、主に初中級者です。
上昇して一度は売ってしまった株も、3ヶ月するとまた買った時の値段に戻ってきているものです。それをわかっているから、程よいところでチェックして、前回と同じ買いゾーンに突入してから購入します。同一銘柄で、テンポよく利益を稼ぎ出します。