JAXAらが共同開発した『世界最高クラスのパワー密度を持つ小型高効率モータ』に日本金属製極薄無方向性電磁鋼帯 STシリーズ“ST080HP”がモータコア用材として採用されました!
日本金属は、一般無方向性電磁鋼帯(板厚350μm等)と同等の高磁束密度を持ち、板厚を80μmまで薄くすることで、高周波環境でも低損失特性を得られる極薄電磁鋼帯“ST080HP”を開発し、今回JAXAら(※)の共同開発した「世界最高クラスのパワー密度となる小型高効率モータ」のモータコア用材料に採用されました。
※国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)、新明和工業株式会社、大分大学、日本文理大学、茨城大学、静岡大学
今回JAXAらにより共同開発されたモータは、世界最高クラスの高パワー密度(重量25g以下かつ出力50W以上)を目標とされ、モータコア用材には高周波(高回転)・高磁束密度環境(高トルク)にて、低損失(高効率)となる特性が求められました。
“ST080HP”は弊社独自技術である圧延・焼鈍技術により板厚を80μmまで薄くすることで、モータ損失に大きく影響する渦電流損失を低減し、また一般無方向性電磁鋼帯(板厚350μm等)と同等の高磁束密度を持った商品です。渦電流損は周波数(回転数)の2乗に比例して増加してしまいますが、コア材板厚の2乗に比例して減少させることが出来る為、“ST080HP”は高パワー密度を志向する多極・高回転モータのコア損失低減に貢献します(損失比較図参照)。
自動車・医療・航空宇宙機器等では様々な小型・高回転モータが使用されており、最近では小型・高回転モータにおいても高効率化を求める声が高まっております。弊社ではこれらの市場ニーズに対し、従来品よりも高効率を得られるSTシリーズ “ST080HP”を開発し、JAXAらの共同開発したパワー密度が世界最高クラスとなる小型高効率モータに採用されました。
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Source: プレスリリース新着