世界標準のレイアウト仕様に準拠するXML自動組版ソフトウェア「Antenna House Formatter V6.6」リリースのお知らせ
アンテナハウス株式会社(本社:東京、社長:小林徳滋、資本金:4,000万円)は、2018年8月30日より『Antenna House Formatter V6.6』を販売開始いたしました。
『AH Formatter』は、XMLで記述されたマニュアル、契約書、報告書・書籍などを”XSL-FO”または”CSS”によりレイアウトを指定して、PDFに出力したり印刷するソフトウェアです。
“SL-FO”は、W3CがXMLに対するレイアウト指定の標準として勧告している世界標準です。国内外で『AH Formatter』は最も優れた XSL-FO 準拠製品との評価を確立しており、現在、自動車、携帯電話、航空機、OA機器のメーカ等のマニュアル制作システムなど数千社のお客様にお使いいただいています。
『AH Formatter』は Webページ用に普及している技術である”CSS”もご利用いただけます。CSS3 のページモデルにも対応しているため、高品質なページ組版が実現できます。
マニュアルのような複雑なレイアウトには”XSL-FO”を、比較的単純なレイアウトには直感的な”CSS”をお薦めしています。
■ AH Formatter V6.6 新しい機能
——————————–
『AH Formatter V6.6』では、ご要望の多かった次の機能などに対応いたしました。
・エチオピア文字とシリア文字に対応しました。
・HTML でも PDF にフォームが生成可能になりました。
・CSS でも脚注が分割可能になりました。
・CSS でもページ番号参照の併合が指定可能になりました。
・ページセレクタのある @page にも -ah-force-page-count が指定可能になりました。
・任意の @page に :last が指定可能になりました。
・object-fitプロパティ、object-positionプロパティが指定可能になりました。
・bookmark-labelプロパティの値として content-list が指定可能になりました。
・element() 関数が参照する要素内でほかの element() 関数が参照可能になりました。
・-ah-leader-length で複合値が指定可能になりました。
・複数の背景画像が指定可能になりました。
・フリーテキスト注釈のボーダーの色・スタイル・幅が指定可能になりました。
・ボーダーの接合部の形状が指定可能になりました。
・rowspanされたセルがあり、そのセルの高さが高いとき、そのセルが占める各行の高さをなるべく均等にするかどうかが指定可能になりました。
・CJK で、axf:avoid-widow-words=”true” のとき、1文字に最後の約物を含めて勘定するかどうかが指定可能になりました。
・リガチャが発生する文字間にゼロ幅スペースなどを挿入することでリガチャが抑制可能になりました。
・HTMLでない任意のXMLで文書情報が指定可能になりました。
・トンボなどの印刷マークの種類が追加されました。
・OpenType の MATHフィーチャに対応しました。
・MathML の設定が強化されました。
・起動時パラメータでオプション設定ファイルが指定可能になりました。
・PDF中に出力する実数値の小数点以下桁数が指定可能になりました。
・WOFF File Format 2.0 に対応しました。
・SVG の に記述された CSS の処理が強化されました。
・ハイフネーション例外辞書の を有効にするかどうかが指定可能になりました。
・Linux 64ビット版のコマンドラインインターフェイスを、コンテナ型の仮想化環境である Dockerイメージでご用意しました。
それぞれの機能についての詳細は以下のリンク(オンラインマニュアル)をご覧ください。
→ https://www.antenna.co.jp/AHF/help/v66/ahf-about.html#enhancements
■ 本製品の主な特長
———————
・XSL 1.1 に対応
XSL-FO 仕様である XSL 1.1 に対応しています。XSL 1.1 は、JIS X 4179 として制定されました。AH Formatter は、XSL仕様のほとんどの要素、プロパティを忠実に実装しています。「XSL仕様の実装状況」を参照してください。
・CSS に対応
AH Formatter は、CSS2.1 および CSS3 に対応しています。CSS3のページモデルにも対応しているため、高品質なページ組版が実現できます。
・大規模な文書を組版
AH Formatter の組版エンジンは、大規模文書を組版することが可能です。数万ページに及ぶようなテクニカルマニュアルなどの組版にも最適です。
・高速に組版
AH Formatter は、組版を高速に処理し、PDF を生成します。Web での PDF配信など、Webアプリケーションなどへの応用にも最適です。
・多言語組版
AH Formatter は、70以上の言語に対応しています。Unicode で扱えるほとんどの文字を扱うことができ、サロゲートペアにも対応しています。縦書きや、アラビア語などの右から左への文章も記述でき、これらを混在させた文書も容易に作成することができます。また、ハイフネーション処理や、言語によって異なる約物前後の空白の調整、独自のカウンタスタイルの定義なども自由に行うことができます。AH Formatter は、 40言語以上のハイフネーション処理を行うことができます。このため、多国語対応の文書の生成などに最適です。
・多種なファイルフォーマット出力
PDF出力エンジンは独自開発したものです。接続数無制限のサーバ上で PDF出力が可能です。Acrobat のライセンスは不要です。また、それぞれのオプションをご購入いただくことで、PostScript出力、INX出力、MIF出力、XPS出力、SVG出力も可能となります。お申し込みいただければWord(docx)出力も可能となります。
・PDF/X、PDF/A に対応
AH Formatter は、PDF/X に対応しています。PDF/X は、印刷用に ISO で規定されているデータ交換を重視した仕様です。また、PDF/A にも対応しています。PDF/A は、電子文書の長期保存用の形式で、これも ISO で規定されています。
・アクセシブルな PDF
AH Formatter は、障害者のアクセシビリティ向上のために、タグ付きPDF や PDF/UA を作成することが可能です。これは、2001年6月21日に施行された米国の法律 Section 508 を遵守するためにもなくてはならない機能です。
■ 出力形式
————
組版結果を次のような多種類の形式のファイルに出力できます。
・プリンタへの印刷(Windows版)
・PDF(PDF1.3~1.7、PDF/X、PDF/A、PDF/UA、タグ付きPDF)
・SVG
・PostScript
・XPS
・INX
・MIF
・Word(docx)
・テキスト
■ 対応プラットフォーム
————————
・Windows(32ビット、64ビット)
・Solaris(SPARC version、x86 version)
・Linux(32ビット、64ビット)
・Macintosh
詳しくは、次の Webページをご覧ください。
→ https://www.antenna.co.jp/AHF/spec.html
■ ライセンスの種類と価格
————————-
ライセンスには次の 4種類があります。
・サーバライセンス:500,000円~700,000円(税抜)
サーバ上でプログラムを稼動し、ネットワークに接続したクライアントに機能を提供するためのライセンスです。
・デベロッパライセンス(開発ライセンス):300,000円~420,000円(税抜)
SI 会社やコンサルタントやシステム開発担当者が、『AH Formatter』を組み込んだシステム開発、システム試験用などの用途にのみ使うためのライセンスです。
・スタンドアロンライセンス:100,000円~140,000円(税抜)
単独のコンピュータ上で本製品の機能を利用するライセンスです。
・ASP ライセンス:価格応談
ASP/SaaS に利用するためのライセンスです。
詳しくは、次の Webページをご覧ください。
→ https://www.antenna.co.jp/AHF/license.html
■ 出荷開始
————
本製品の出荷開始は 2018年8月30日からです。
■ お問い合わせ先
——————
〒103-0004
東京都中央区東日本橋2丁目1番6号 東日本橋藤和ビル5階
アンテナハウス株式会社
システム営業グループ
電話番号:03-5829-9021
FAX番号:03-5829-9023
Eメール:sis@antenna.co.jp
■ 本製品の詳細は次の Webページをご覧ください。
———————————————-
https://www.antenna.co.jp/AHF/
Source: プレスリリース新着